ARM Macの発表 Intel Mac の購入は控えるべきか?

どうやって移行させるのか?

実は過去にAppleはPowerPCからIntelにアーキテクチャを変更するということを経験しています。この時移行をスムーズにするためにサポートされていたのは、2つのアーキテクチャ向けの実行ファイルを作ってしまう、「ユニバーサルバイナリー」という方法と、命令アーキテクチャの差分を変換して動かしてしまう、「Rosetta2」というエミュレーション技術です。前者はAppleが提供している開発ツールで開発をしていれば、直ぐに生成が可能です。後者は前者に対応しない開発者のアプリケーションも動かし続ける技術ですが、過去の経験では比較的早い段階で使わなくなった記憶があります。実際にPowerPCをエミュレートしたRosettaではMac OS 10.4 Tigerで初めて搭載されたものの、10.6で任意インストール、10.7では廃止されています。またKeynoteではLinuxなどのVirtualizationもサポートすると言っています。

左からユニバーサルバイナリー、Rosetta2、Virtualizationのアイコン

移行スケジュール

Appleの発表によると、A12Zチップを搭載した、Developer向けのMac miniを2020年の6月中にリリース、最初のシステムは2020年末になると宣言、また移行には2年かけるとも発表しました。

Intel Macの購入は控えるべきか?

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ついにoutsideへ

結論から言うと、私は「No」だと考えています。理由はシンプルで、現在と同じレベルで使えるようになるにはまだまだ時間がかかるからです。

まず、Apple自身が移行に2年かかると言っています。移行が完了した状態が定義されていませんが、すべてのMacハードウェアがARMアーキテクチャなった状態をではないかと考えており、アプリケーションなどを開発しているサードパーティーが漏れなく移行するにはもっと多くの時間がかかることが予想されます。また、Mac Proを含む新しいIntel Macが比較的リリースされたばかりです。Pro向け製品なので、短くても2年長くて5年は使いたいところです。世の中にIntel Macが使われている限り、既存のOSやアプリケーションもサポートが継続されるはずです。

前世代アーキテクチャの最終モデルは高値になることも?

PowerPCからの移行の際は、Rosettaの性能があまり良くなかったのと、互換性の問題から、特定のアプリケーションを使うことを目的に最後のPowerMac G5が発売後も比較的長期間取引され、台数が少なくなってくると高値で取引されることもありました。BootCampなどARM MACでは実現できないものがあると予想されるため、Intel最終モデルはむしろ率先して買っておきましょうというのが、私の意見です。

ARM Macの性能予想も行ったのですが、長くなってきたので別の記事にまとめたいと思います。

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