iOSでもSMBがマウントできるので、外出先からNASを起動できたら便利だと考え、NASをWake On Lan対応させたので、その記録である。Wake On Lan 対応には対応するマザーボード、BIOS、NICカードがまず必要になるので、自分のマシンが対応しているか、まず確認してほしい。私の環境はHPのProLiant MicroServerN54LでNICは標準搭載のもの、OSはFreeBSD11をベースにしたFreeNAS11.2U8である。Wake On Lan対応させるためのおおよその流れは以下
- HW対応の確認
- IF対応の確認
- IFのMagic Packet対応化
- OSへのオプション設定追加
1.HW対応の確認
こちらは普通に製品を確認するしかない、例えばこちらのNICにはWake on Lanに対応の記述がある。
2.IF対応の確認
OSを起動してコンソールから以下のコマンドを実行してみる。capabilitiesとoptionsともにwolに関する記述(以下であればWOL_MAGIC)の有無を確認する。表示がない場合は対応ドライバーへの更新が必要
# ifconfig -m
options=527bb<RXCSUM,TXCSUM,VLAN_MTU,VLAN_HWTAGGING,JUMBO_MTU,VLAN_HWCSUM,TSO4,TSO6,LRO,WOL_MAGIC,VLAN_HWFILTER,VLAN_HWTSO> capabilities=527bb<RXCSUM,TXCSUM,VLAN_MTU,VLAN_HWTAGGING,JUMBO_MTU,VLAN_HWCSUM,TSO4,TSO6,LRO,WOL_MAGIC,VLAN_HWFILTER,VLAN_HWTSO>
3.IFのMagic Packet対応化
手順2でWOLが表示されなかった場合は対応ドライバに更新する必要がある。FreeBSDの場合標準では対応しておらず、以下のサイトで配布されていた、bgeドライバを使用した 解凍したif_bge.koを/boot/kernel/配下に設置して読み込みの設定を行う。
$cp ./if_bge.ko /boot/kernel/
$vi /boot/loader.conf
if_bge_load="YES" #追記
4.OSへのオプション設定追加
最後にOSのコンフィグ画面からOptionを設定する FreeNAS11.2の場合 Network / Interfaces /Edit 配下の Optionsに以下の設定を追加
以上で準備は完了である。iOSのWOLクライアントやmacosのWOLクライアントからmacアドレスを指定して起動できたら対応完了である。出先からの起動は少しコツが必要だったので別記事で記載する。
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